会長挨拶

会長 佐藤 博子

 

この度、会長に就任いたしました佐藤博子です。
新型コロナウイルス感染症パンデミックから3年以上経過した状況の中、私たち看護職は、様々な場所で国民、そして福島県民の命を守ってきました。心からの敬意と感謝を申し上げます。

この経験を生かして、看護協会では今後に向けてさらなる体制整備に取り組んでいく必要があると考えます。福島県看護協会は、公益社団法人であり職能集団としての責務を果たし組織としての存在価値を示していくことが重要です。主に会員のみな様の会費で運営されています。そこで大事にしなければならないことは、【顧客満足】です。顧客である会員のみな様、看護職のみな様に満足していただくことが重要です。そのことが、県民のみなさまの医療の提供の満足度の向上につながると考えます。

また、公益社団法人としてみな様の信頼を得るためには、【透明性】をもって、【説明責任を果たす】ことも重要です。
更に詳細に、述べさせていただきます。
【プレゼンス(Presence)】という言葉があります。「存在すること」「存在感」という意味があります。日本看護協会では、2019年5月から2021年6月まで「Nursing Nowキャンペーン」を行い、メインテーマ「看護の力で健康な社会を!」を掲げ、わが国の看護が直面する課題への取り組みを推進し、看護職が一丸となって社会のニーズに応えるため、活動を進め「看護職の存在」を示しました。そしてコロナ禍において、更に「看護職の必要性」は広く国民に知られました。今まで以上に看護職がマスコミで取り上げられ、活動の様子が発信されました。コロナ禍での「看護職への認識」が上がっている今こそ好機です。この機会をとらえ私たちは更なる看護職の力をアップしていくことが重要であります。「看護職ここにあり!と看護職の存在価値、影響力」を示していきましょう。そのためにはまず、福島県看護協会として行うべきことは県民のみな様、看護職のみな様、看護協会員のみな様に情報を発信して実践していく必要があります。
そこから【ステータスアップ】へと続きます。「看護職等の処遇改善」へと繋がります。
また、これからの世代への働きかけが必要です。中学生、高校生に対して「出前講義」や「看護体験」を行っていますが、(憧れの職業)(成りたい職業)として選んでいただきよりよい人材確保に結び付けましょう。それにより、よりよい医療の提供につながることであると考えます。それが看護協会としての役割の重要な一つです。
また、協会の運営においては【率直かつ建設的なやり取り】を掲げたいと思います。
心理的安定性ということが言われていますが、自由に意見や考えを言える職場風土は重要です。その中で、前に向いた(今後に向けた)やり取りができるようにしていきましょう。
そして、会長として「率直かつ建設的なやり取りの職場つくり」を心掛けたいと思います。

会長職として力不足ではありますが、みな様のお力添えをいただき邁進してまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。

2023年 6月

2025年までの事業方針

  1. あらゆる場で役割発揮できる看護職の育成支援
  2. 地域包括ケアシステム推進のための看護機能の強化
  3. 看護職の確保・定着のための働き続けられる職場環境づくりの推進
  4. 福島県看護協会組織・経営基盤の強化